「塾でみんなと同じように授業を受けているのに、なんで成績が上がらないんだろう?」
学校が終わってから集団塾に通って授業を受けているのに成績が上がらず、それに悩む人は多いのではないでしょうか。
結論を言いますと、集団塾に通って授業を受けているだけでは成績は上がりません!
「でも、塾で同じ授業を受けている友達は成績上がっているのに…」
そう思ったあなたに、今回は次の2つを解説します。
- 集団指導で成績が上がらない原因
- 集団塾で成績が上がらない時の対処法
最後まで読み進めて自分自身の成績が上がらない理由を分析し、対策してください。
また、集団塾に合わない人の特徴も解説していますので、ぜひ最後まで読みすすめてください。
集団塾で成績が上がらない原因
集団指導で成績が上がらない原因は主に次の3つが考えられます。
- 授業のレベルについていけない
- 復習や宿題をしていない
- 勉強のやり方が分からない
授業のレベルについていけない
集団塾で成績が上がらない一番の原因が授業のレベルがあなたに合っていないということです。
わからない授業を受けていては、授業中はずっと頭の中がハテナになっていて成績が上がるわけもありません。
集団塾では入塾する際に、入塾テストの結果や志望校をふまえて、レベルにあったクラスで授業を受けるようにしている塾がほとんどです。
レベルについていけないということは、「入塾テストがたまたま得意範囲で高得点であった」「志望校が今の自分には高望み過ぎる」のどちらかが考えられます。
また、大手ではなく個人が経営している集団塾ですとそう言ったクラス分けがなく、一つの学年の生徒がまとめて同じ授業を受けているということも珍しくはありません。
そうなれば授業についていける生徒とついていけない生徒が混在してしまうのは当然です。
そのため成績が上がらない場合は、今の自分にとって授業のレベルがあっているのかをもう一度考えてください。
復習や宿題をしていない
次に多い理由としては復習や宿題をしていないケースでしょう。
先ほども説明したように、集団指導での授業は全員にまんべんなく問題の解き方や、覚えておくポイント・テクニックを教えてくれるというスタイルです。
ヒトの記憶は20分後には42%、1時間後には56%、24時間後には74%忘れてしまうと言われています。よって、授業後に復習や宿題をしないと、記憶が定着しません。
成績が上がらないと悩んでいるあなた、復習や宿題は必ずしていますか?
していない場合は、まずは復習と宿題を必ずしてください。
これは集団塾、個別塾とあえて分ける必要はなく「塾に通っているのに成績が上がらない」場合は必ず以下のことを自学自習できているか確認してみましょう。
- 塾の宿題は必ず自分の力で提出期限までにできているか
- その日に行った授業を自分で説明できるぐらい復習ができているか
勉強のやり方が分からない
勉強のやり方が分からないことが、成績が上がらない原因です。
先ほどもお伝えしましたが、成績を上げるためには集団塾の授業で学んだことを、定着させるための自己学習が必須です。
しかし、その自己学習のやり方が分からないとあなたの知識として定着させることはできません。
- 覚えるべき単語をひたすら書いている
- 問題を手で解かず、すぐに答えを見てしまう
これらの勉強方法では基本的に成績が上がることがないのでは要注意です。
自己学習で意識すべき点は後ほど解説していきます。
集団塾で成績が上がらない時の対処法
成績が上がらない原因が分かったら、次は対処法です。
成績を上げるために必要な対処法を3つ解説します。
- 自分のレベルにあった授業に変えてもらう
- 学習できる時間を整理する
- 自己学習の勉強方法を変える
- 個別指導塾に変える
自分のレベルにあった授業に変えてもらう
まず、集団塾に通う上で一番重要なことがあなたにあったレベルの授業を受けることです。
レベルが下がるのが恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、周りはそんなに気にしませんし、このまま成績が上がらないのに塾に通い続ける方が本末転倒です。
また、レベルを下げるのを躊躇している間にも授業は進んでいくので、自分に合っていないと感じている場合はすぐに変えてもらうことが大切です。
もし自分の志望校に合格するためには難しいクラスでの勉強が必要なのであれば、いったん自分のレベルに合ったクラスで基礎力を身に着け、再度クラスを変更してもらえばよいのです。
集団指導は、自分のレベルに合っていないとどんどん授業が進んでいき、もっと分からなくなってしまいます。
集団授業で成績を上げたい場合は、自分のレベルにあった授業に変えてもらい確実に理解することが大切です。
学習できる時間を整理する
もしあなたが塾の宿題や復習ができていないのであれば、自分の学習できる時間を整理しましょう。
復習をする時間を確保するために、1週間で自分がどれだけ自習する時間を確保できるか整理してみましょう。
整理して、次の塾までに復習できる時間を見つけてください。
慣れるまでは、意識的に復習する時間をみつけて必ず行うようにしましょう。
慣れれば復習することが習慣となり、時間も短時間でできるようになります。
塾の授業後に復習していない場合は、学習できる時間を整理し、復習の時間を確保するおとで、授業についていけるようになります。
自己学習の勉強方法を変える
先ほど説明したように集団塾で授業を受けた後、自分で復習をしていたとしてもそのやり方が間違っていると時間を無駄にしてしまっているのと同じです。
復習する上で意識すべきことは一点です。
”学んだことをあなた自身の言葉で人に教えられるか”
まずはこれを意識して勉強に取り組んでみましょう。
「人に説明する」というのは自分が本当に理解している内容であれば簡単に説明できますが、理解できないとどうしても言葉が詰まってしまったり、話している内容が本当に正しいのか不安になってくるのです。
具体的な勉強方法としては本当に人に教える必要はなく、復習で解いた問題を小声でいいので人に説明するように解説する方法をオススメします。
これができるか、できないかであなたの理解度を測ることができるのです。
個別指導塾に変える
これまで説明してきた2つのことを取り組んでも一向に成績が伸びない人は、集団塾をやめて個別指導塾に変えることも検討しましょう。
- 自分のレベルに合った授業を受ける
- 学習したことを人に説明できるぐらい復習した
これらのことをしていても成績が伸びない場合は根本的に勉強への取り組み方が間違っている可能性が高いでしょう。
個別指導塾でその点を直してもらう方が成績が上がりやすいからです。
集団指導にこだわらずとも、自分に向いている方で塾の授業を受ける方が、成績を上げるためには大切です。
集団塾に合わない人の特徴
集団指導に合わない人の2つの特徴を解説します。
- 自分で勉強するのが苦手
- 勉強のやり方から教えて欲しい
- もっと質問がしたい
自分で勉強するのが苦手
自分で勉強するのが苦手な人は、集団指導には合いません。
集団指導は、塾以外の自学自習をすることがありきでカリキュラムが進められます。
一つの目安としては偏差値55ぐらいまでは自力で勉強できる人は集団指導を受けても、成績を上げることができるので集団指導が効果的です。
しかし、それ以下の人は個別指導の方が向いています。
自分で勉強するのが苦手な人は、集団指導で授業を受けていても成績はあがらないので、個別指導に変えてあなたにあったペースで授業・勉強を進めてもらう方が成績が上がるでしょう。
勉強のやり方から教えて欲しい
集団塾は授業を受ける場所であって、勉強のやり方を教えてくれる場所ではありません。
授業を受けている生徒みんなに問題を解くコツや方法を教えてはくれますが、それが自分に合っているかどうかは別です。
”どういう風に復習をしていいか分からない”
このような悩みを抱えているのであれば、集団塾に通っていても成績が上がらないので個別指導塾に変えることをオススメします。
集団塾から個別指導塾に変えるタイミング
ここまで集団塾に合わない人の特徴を解説してきましたが、もしあなたがその特徴に当てはまっている場合はいつ個別指導塾に転塾するべきなのか。
そのタイミングについて解説していきます。
日々、授業についていけていないと感じている
集団塾に通っていれば苦手な単元があって一回や二回授業についていけないなんてことはあります。
それは普通のことですので、その数回ついていけなかっただけで個別指導塾に変えるべきではありません。その分他の単元よりも復習に多くの時間を割いて確実に理解することが大切になります。
一方、ほぼ毎回の授業でついていけていないと感じているのであれば、今すぐ個別指導塾に転塾するべきでしょう。
たまに授業についていけていないぐらいであれば、自分の努力次第でいくらでも挽回することはできますがそれが毎回となると復習が到底間に合わずどんどん置いていかれてしまいます。
それであれば今すぐ個別指導塾に転塾して、あなた自身が何を理解できていて、何を理解できていないかを把握し、理解できていない部分を重点的に教えてもらうことが大切になります。
半年間通っても成績が全く上がらない
授業についていけない頻度が一つの基準ですが、もう一つの基準が成績が上がらない期間です。
結論としては集団塾に通って、復習も自分なりに努力をして半年間たっても成績が上がらない場合は集団塾は合っていないと考えられるでしょう。
この場合、自分が正しいと思っている勉強方法や取り組み方が根本的に間違っている場合があるので個別指導塾でそれを相談してみると良いでしょう。
個別指導塾ではあなたがどの単元をどのように勉強しているのかを確認し、そこで間違っていることがあれば指摘をして一緒に修正してくれるというメリットがあります。
あなたが精一杯努力をしていても集団塾に通って半年経っても成績が上がらない場合は個別指導塾に転塾しましょう。
個別指導塾に転塾する時の注意点
個別指導塾に転塾するタイミングについて解説しましたが、個別指導塾なら何でもいいのかというと、そういうわけではありません。
以下2点に注意してあなたに最適な個別指導塾に通うようにしましょう。
- 1対1(マンツーマン)を選ぶ
- 勉強のやり方から教えてくれる塾を選ぶ
1対1(マンツーマン)を選ぶ
多くの個別指導塾の1対2や1対3で授業が行われます。
その理由としては塾側が人件費を抑えながら多くの生徒を獲得して利益を上げたいからです。
しかし、一度でも個別指導塾に通ったことがある人なら分かると思いますが、個別指導の進め方は1人に生徒が問題を解いている間に別の生徒に解説、そしてその逆を繰り返す授業がメインです。
この授業であれば確かに生徒が何を理解して何を理解していないかを把握することはできます。
しかし1対多の個別指導は生徒1人にかけられる時間が限られているため、理解できていない問題の中でも具体的にどのような部分が苦手なのかという理解度まで把握することが難しいのです。
また、理解度の把握が難しければ対策を一緒に考えるのも難しいと言えるでしょう。
その点1対1(マンツーマン)の授業だと、授業時間の全てがあなたに割かれます。
- あなたがどのような解き方をしたのか
- 解いている途中のどこで間違えたのか
- なぜそこで間違えたのか
- 今後同じような間違いをしないためにどうするべきなのか
1対1であればこのようなことを確認しながら一緒に今後の対策を立てることができるので、個別指導塾に変えるのであれば1対1で授業を進める塾に通うことを強くオススメします。
勉強のやり方から教えてくれる塾を選ぶ
大手塾も個別指導塾も授業の質はピンキリなので慎重に選ぶ必要があります。
個別指導塾の場合、質が低い塾ですと生徒に問題を解かして、それの答えあわせと解説をして終わり、なんてことも珍しくありません。
そのような塾に通っても成績が上がる可能性は低く、それよりも授業以外の勉強方法について教えてもらえる塾を選ぶことが大切になります。
これは塾の名前や看板だけでは判断しづらい部分ですので、HPで何を売りにしているのか、体験授業を受けてみてどのような授業内容だったかを踏まえて選ぶようにしましょう。